A letter from SANU vol.60|海と土をめぐる、初夏の営み
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A letter from SANU vol.60|海と土をめぐる、初夏の営み

本記事では、「A letter from SANU vol.60(2026年5月15日配信)」のバックナンバーを掲載しています。

陽ざしに少しずつ夏の気配が混ざりはじめ、風の匂いや空の色にも季節の移ろいを感じる頃となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

豊かな森の静けさや、光に揺れる海のきらめき──自然がもつさまざまな表情や変化に思いを巡らせながら、今月も新たな取り組みについてお届けします。


WONDER'S PATH

vol.6 海の満ち引きと、潮干狩り

海水浴にはまだ少し早いですが、この時期だからこそ私は浜辺へと足を運びたくなります。初夏の海といえば、潮干狩り。あまり馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんが、私は潮干狩りが好きで、この季節が来るのを密かに心待ちにしています。

アサリ、ハマグリ、マテガイ。どの日が大潮で、何時に干潮となるのか。潮汐表を眺めながら予定を合わせて干潟へ向かうタイミングを考える。その時間も、潮干狩りの楽しみのひとつです。私自身、普段からサーフィンや釣りをするわけではないので海の状態をいつも気にしているわけではありませんが、この時期だけは潮汐表をよく眺めます。

海の満ち引きは、月の引力によって生まれる自然の営みです。ふだんは海の底に隠れている景色がゆっくりと姿を現していく──そんな干潟に立っていると、自分が「地球」という丸い惑星の上にいることに改めて気付かされ、なんだかドキドキするのです。

熊手でかきわけ、砂の中に手を入れて貝をさがす瞬間はまるで天然の宝探しのよう。もちろん、干潟の魅力は、貝だけではありません。小さな魚や、すばしっこいカニなど、さまざまな生き物にも出会えます。SANU 2nd Homeの拠点周辺では、伊豆エリアに潮干狩りを楽しめる場所もあります。

月の引力によって現れる海の底。砂に少し足を取られながら、それでもずんずん歩く感覚や、生き物たちとの偶然の出会い。
この季節ならではの自然の不思議を、ぜひ足元から感じてみてはいかがでしょうか。

Text by Shuko Iwata
リジェネラティブ推進室


NOW IN PROGRESS

今、進行中のホットトピックス

5月下旬より、SANU 2nd Home 八ヶ岳3rdでミミズ式コンポストの運用をスタートします。これまで八ヶ岳2ndで稼働してきた回転式コンポストが、攪拌(かくはん)と発酵によって分解する仕組みだとすれば、新しく加わるミミズ式は、シマミミズの消化活動によって生ゴミを分解する仕組みです。

家庭から出るゴミのうち、生ゴミが占める割合はおよそ4割。これまでエネルギーをかけて運び、燃やしていたものが、生き物の力によって土へと還っていく。それだけで、暮らしのスケールがほんの少し、自分の手の届く範囲に戻ってくるような気がして嬉しくなります。

「コンポスト」という言葉に、耳慣れない方もいるかもしれません。でも、この仕組み自体は決して新しいものではありません。江戸時代の人々は、落ち葉や稲わら、台所や厠から出るものを積み重ねて発酵させ、肥料として田畑へ還しながら暮らしていました。都市と農村のあいだを、さまざまな有機物が巡っていた時代が、ついこの間まであったのです。

「ミミズの力を借りるなんて、なんだか難しそう」と感じるでしょうか。たしかに彼らは、なかなかの食通です。野菜の切れ端や果物の皮、コーヒーかすは大好物。一方で、柑橘類の皮や肉類、油ものは少し苦手なようです。卵の殻を細かく砕いていれてあげると、ミミズにとって快適な環境づくりにも役立ちます。

土を掘った穴に生ゴミを入れ、土とよく混ぜ、落ち葉をかぶせる。たったそれだけでゴミは半減し、豊かな土が生まれます。土としっかり混ぜることを意識すれば、虫や臭いが気になることもほとんどありません。

分解によって生まれた土は、同じ時期に拠点内へ設けるハーブガーデンや植栽に使用する予定です。台所から出たものが、足元の森や土を巡り、また食卓へ戻ってくる。そんな小さな循環を、身近な場所から少しずつ育てていけたらと思っています。

八ヶ岳へ滞在の際は、ぜひミミズたちのことを少しだけ思い浮かべながら、生ゴミを用意してあげてください。

Text by Hinako Yoshimi
ワンダー推進室


NEWS

SANUからのお知らせ

1. SANU 2nd Home 八ヶ岳3rdにミミズ式コンポストを導入します。ミミズの力を借りて、生ゴミを土へと還す仕組みです。そこで生まれた土はハーブガーデンや拠点内の植栽に活用していきます。

詳細を見る

  1. SANU 2nd Home 八ヶ岳3rd / 館山1stにハーブガーデンを導入します。滞在中はぜひ料理にご活用いただき、食卓に広がる香りや彩りをお楽しみください。冬季でお休みしていた八ヶ岳2ndでも、近日中に再開予定です。

詳細を見る

  1. SANU 2nd Home アプリ vl.5.1 をリリースしました。「NOWHERE Drink Ticket」に対応し、Weekday / Trial / Co-Owners / Owners の皆さまにご利用いただけます。ぜひ最新バージョンへアップデートのうえ、ご利用ください。

ダウンロードはこちら

この夏、本格サマーキャンプに参加しよう

自然を愛する仲間からSANUメンバーのみなさんへのお知らせです。
この夏、キャンプシップアカデミーによるサマープログラムが開催されます。幼児・低学年向けの2日間キャンプから、仲間とともに過ごす14日間のロングキャンプまで、幅広いプログラムをご用意。SANU 2nd Homeの拠点近くでも、多数のプログラムが予定されています。

アスレチック、川遊び、野外炊事、マリンアクティビティ、キャンプファイヤーなど、夏ならではの体験が盛りだくさん。
お早めにご確認・お申し込みください。人気プログラムは早期に満員となる場合があります。

 【プログラム概要
 ■期間:2026年7月中旬〜8月下旬 
 ■場所:SANU 2nd Homeの各拠点近くをはじめ、全国各地で開催
 ■対象:未就学児〜中学3年生 *前後年齢相談可
 ※本プログラムはSANUが主催するものではありません。

 詳細を見る


EDITOR’S NOTE

編集後記

夏野菜の植え付けは、5月中旬までがベストシーズンなんだとか。家の庭で野菜を育て、生ごみをコンポストで処理する。そんな健やかな暮らしにそこはかとない憧れはありながら、毎日の忙しさと怠惰な週末にかまけて、重い腰が上がらずにいたここ数年。あまりに予定のない大型連休でついに一念発起し、ハーブや夏野菜の苗、コンポストを購入。SANU 2nd Homeのアップデートと時を同じくして、我が家の庭仕事がスタートしました。

練馬の渋谷園芸で植物はすんなり決まったものの、コンポストを調べ始めると、どうやら世の中にはさまざまなタイプがあるらしい。結局、バッグ型の「LFCコンポスト」を購入し、シンクには琺瑯容器を設置しました。

比較的きれいな状態で容器へ入るからか、それらは「ごみ」というより、なんだか「微生物のごはん」という感覚です。もう少し小さく切った方がいいかな、これはさすがに硬すぎるかしら──なんて妙な優しさを巡らせながら、日々、食材の切れ端を集めています。

すでにコンポスト生活を長く続けている同僚からは、「分解できずに残ったものは、あとから取り除けばいいよ」と大雑把なアドバイスをもらい、おかげさまでかなり気楽に続けています。同時に、ナスやきゅうり、ハーブたちもぐんぐんと成長中で、夏の収穫にも期待できそうです。

また次回のニュースレターでお会いしましょう。しばらくは庭に出る時間が増えそうです。

Text by Hinako Yoshimi
ワンダー推進室

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