本記事では、「A letter from SANU vol.63(2026年8月16日配信)」のバックナンバーを掲載しています。
まもなく処暑を迎える頃。厳しかった残暑にも、ふと涼しさを感じる瞬間が増えてきました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
夏は、夜の景色にも心惹かれる季節ですね。宵の空に広がる淡い色合いや、月明かり。昼間とは異なる表情をみせる自然の風景には、この時期ならではの美しさがあります。
今月は、そんな「夏の夜」の魅力を綴ったコラムとともに、いくつかの取り組みをお届けします。
WONDER'S PATH
vol.9 特別な「場所」と「夜」が出会うとき
「夏は夜。」清少納言がその美しさを讃えたように、夏は日が落ちたあとにこそ、特別な趣きが詰まっていると感じるのは私だけでしょうか。冬のように寒さに身をすくませることもなく、心地よい風を感じながらそぞろ歩きができるこの時期は、一年で最も「夜の外出」が楽しみになる季節かもしれません。
幼い頃、母親から特別に許可をもらって友達と雑木林を探検した8月の夜。樹液には虫たちが集まり、昼間は見慣れていたはずの森が、まるで知らない場所のように見えました。お目当てのカブトムシがいなくても、懐中電灯が照らす小さな光の輪の中にだけ見える景色には、いつもと違う発見が満ちていました。
きっと誰もが、そんな夏の夜にまつわる大切な記憶を、ひとつは持っているのではないでしょうか。
同僚に聞かせてもらった思い出も印象的でした。父親の故郷の港町で、潮風にべたつきながらカニを探した夜。「自分の育った街とは違う場所」で「夜」を過ごしたことが、その特別な感覚を何倍にも膨らませてくれたのだと教えてくれました。
私にも忘れられない夜がもう一つ。旅先の三宅島で、民宿のオーナーに促されて出かけた暗闇の海岸。見上げた先には、想像を超える満天の星空が広がっていました。旅先での非日常と夜の静けさのなかで、「こんなにもたくさんの星に私は囲まれていたのか」という感動に満ち溢れたことを、いまでもよく覚えています。
昼間は目に見える情報に頼りがちですが、暗闇に身を置いた瞬間、耳や肌、匂いといった五感が一気に研ぎ澄まされます。
いつもの場所ではないからこそ解放される心と、夜だからこそ開く五感。その重なりが、今この瞬間を記憶に刻んでくれるのかもしれません。
もし今年の夏にどこかへ出かける機会があれば、少し涼しくなった夜の時間に、明かりを消して外へ出てみてください。暗闇のなかだからこそ、はじめて見える新しい世界がきっとあるはずです。
Text by Shuko Iwata
リジェネラティブ推進室
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SANUからのお知らせ
1. SANU 2nd Home 奄美大島1st / MON 奄美大島で利用できるLEXUS BEVレンタカーを、9月30日までのご予約で「30%OFF」にてご利用いただけます。島での移動をより気軽に楽しめるこの機会に、ぜひご利用ください。
2. SANU 2nd Home 軽井沢2ndでレンタサイクルをご利用いただけるようになりました。アプリから事前予約のうえ、滞在中にご利用いただけます。電動アシスト自転車(税込3,300円 / 泊)、スポーツバイク・ジュニアマウンテンバイク(税込2,200円 / 泊)をご用意しています。
3. 2026年7月24日(金)より、SANU 2nd Home ニセコ1stでも共用EV充電器(1滞在あたり税込1,650円)をご利用いただけるようになりました。対象拠点をご予約いただくと、予約詳細画面から利用予約ができます。利用開始の際は、Webまたはアプリの付帯サービス詳細画面から操作してください。
4. 「自然と共に生きる。」を体感するプログラム、SANU Regenerative Clubの開催が近づいています。サステナブルを超え、SANUが広がるほど地球が豊かになる「リジェネラティブ」という思想を、身体を動かしながら体験できます。参加枠が残りわずかとなっていますので、気になる方はぜひお早めにお申し込みください。
5. SANU 2nd Home ニセコ1stにて、冬季も安心してご滞在いただけるよう凍結対策を進めています。玄関扉まわりに融雪マットを設置し、屋根取合い部分の防水施工も実施しました。今後も、より快適にお過ごしいただける環境づくりを進めていきます。
6. SANU 2nd Home 河口湖1stにて、カーテンの取り替えを行いました。 今後はBEE拠点でも順次取り替えを進めるとともに、定期的なクリーニングも継続していきます。 対象は、SANU 2nd Home 河口湖1stの全7棟です。
EDITOR’S NOTE
編集後記
今回のコラムは「夏の夜」がテーマでしたが、私自身は最近、夜と昼の境目、日の出や日没の時間になんだか心惹かれています。
先月、出張で訪れた淡路島は、まさに太陽と海の島でした。東京23区ほどの大きさで瀬戸内海に浮かぶこの島は、東側では海から上る日の出が、西側では海へ沈む日没が美しい魅力的な場所。島の西側にはサンセットを楽しめる公園やドライブコースが数多くあり、その中の一つ「多賀の浜海水浴場」で夕暮れ時に体験したヨガセッションは、海と太陽の交わりに自分の心身の境界線まで溶け出すような、こころほどけるひとときを過ごすことができました。
古来、夜という時間は人間ではないものたちの生息時間とされてきました。当時の人々の価値観に思いを寄せると、日の出や日没は、さまざまな存在が入り混じりながらもそこに在ることを許されている、不思議な時間帯のようにも思えます。今年の秋にはSANU 2nd Home 淡路島1stが新たに開業しますね。訪れる際には豊かな食を満喫すると共に、ぜひ太陽の営みに合わせて時間を過ごしてみてください。
Text by Hinako Yoshimi
ワンダー推進室