有機的な地杉の黒板塀、真っ白な本漆喰、10mもの迫力ある太い棟木など、北アルプスの大自然に対峙するのに相応しい凛とした建築である。柔らかく曲面で包み込むように設計した食の場、火を見る団欒の場がとても心地良い空間となっている。メンバーの皆様には信州の漆や内山和紙、唐紙版画などこの地の職人さんの手仕事の温かみや、自然の風合いを存分に感じて頂きたいと思う。
小嶋伸也/東京理科大学理工学部建築学科卒。小嶋綾香/TEXAS A&M University 建築学科卒。SCI-ARC修士卒。共に隈研吾建築都市設計事務所を経て、2015年小大建築設計事務所を設立し東京と上海に事務所を設ける。現代の情報化社会で表層的になってしまった人間関係、薄れた地域性を再生すべく、小さなローカルなものからでも、集う場所を作り持続的で大きく確かな経済性を生み出すような設計を心がける。「日本の心地良い美がある暮らし」をテーマにし たリノベーションブランド「一畳十間」の運営を行う。